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おもしろい植物生理

枝垂れ桜はなぜ枝垂れる?

 枝垂れ桜や枝垂れ梅はなぜ、頂部優勢でなく、下部優勢?で枝が下向きに伸びるのでしょうか??
 私の推論ですが、元々過酷な非常に風の強い所に自生し、強い風に対し生き残るには、地を這うように対応した、遺伝子を持っているからだと思います。上に伸びなくても太陽の光は充分に受けられ、面積を確保することが他の植物との競争に勝ち、子孫繁栄ができる要因でしょう。逆に頂部優勢が強い、生食用サクランボは太陽の光を求めて競争に勝ち生き残るために、枝の発生も少なくし上に伸びるのだと思います。
 地を這う遺伝子を持っているのになぜ高く大きな大木になるのでしようか?
 植木屋さんが支柱を立て、1本の枝を強制的に上に伸びるように誘引し、他の枝は切り高さを確保して、ある程度の太さの幹にしてから枝を伸ばし仕立てます。


ご存じすか,ジャガイモが子供を生むことを?。

 ジャガイモを全く光がない状況に置くと、芽を出しません。本来ならば芽を出して子孫を残そうとするはずですが、光がないために、今、芽を出しても子孫を残せないと判断するのでしょう。
 しかし、時期がくるとなんとかして子孫を残そうとする作用が働き、直接親イモから管を出し、子イモが生まれるのです。その子イモが光が当たる日を待つのです。その孫はないと思いますが…。
 昔から農家などでは、芽を出さないための工夫として、床下に穴を掘り光を遮断して保存していましたので、ご存じの方も多いと思います。


カボチャの受粉は子供が一番!?

 カボチャの授粉は、大人がやるよりも小さな子供にさせた方が、着果する確率が高いという経験がある人がいます。
 これは、子供は茎を踏みつけたりするので、踏まれると養分の通りが悪くなって、「これは大変だ!」と子孫を残そうとする作用が強まり、着果がよくなるのです。だから、肥料が多すぎて着果しにくい状況のときには、意識的に茎を踏みつけて養分の通りを悪くしたり先端を摘芯すると着果しやすくなります。


梅の木をコントロールする方法。

 梅の木は「剪定しないバカ」と言われるほど、枝の発生が多い果樹です。太い枝を剪定すると、強い新芽が吹き出してコントロールが難しいものです。太い新芽には花芽もつきません。木を落ち着かせるには、多すぎる新芽を間引き、残した新芽を5~10㎝程度に短く剪定すると、葉のところから細い短い枝が横向きに出ます。その枝に花が咲き実を付けるのです。


タマネギの苗は良すぎるとタマネギにならない?

 本来なら翌年に子孫を残すための養分蓄積として肥大したものがタマネギであるが、春先にあまり太くて良い苗を植えると、その年に子孫を残せる状態になってしまい、花を咲かせて「タマネギ」にならなくなってしまう。俗に言う「トウが立つ」状態になります。


あなたは体温を持つ植物を知っていますか?

 大きな孟宗竹の採りたてのタケノコの皮をむくとき、成長点はいつも温かいと感じていたので、今年温度を測ってみました。
4月30日の朝、外気温10℃のときに成長点の温度は21度でした。
成長点は細胞分裂が盛んなため、熱を持つと考えられます。


冬野菜は霜に当たると甘みが増すって言うけど、なぜ?

 冬野菜は霜に当たると甘みが増すと言われていますが何故でしょうか?
 近頃では、冬以外でも甘みが増すように、ネギや玄米などを凍死しない程度の氷温貯蔵してから出荷するようです。水は0度で凍りますが砂糖を溶かした水は0度では凍りません(凝固点降下)。植物は防衛手段として、低温になると凍死しないで生き延びようと、体内のデンプン等を糖分に変え濃度を濃くするので甘くなるのだと思います。
 動物が冬になると皮下脂肪が厚くなったり、冬毛で寒さに耐えるのと同じようなことだと思います。
(少し違いますが似ています)近頃では冷暖房の利いた室内でペットを飼うと冬毛にならないそうですが。

植物は大気中からどれだけ吸収している?

 植物は水分以外に、土中の成分からどれだけの量の物質を、吸収しているのでしょうか?
調べる方法は、燃やして、灰となって残った量が、土の中から吸収した大まかな量だと思います。例えば、100kgの乾燥した木材を燃やして、灰となって残る量はわずか2~3kgです。残りの97~98kgは大気中から光合成の時に吸収した、炭酸ガス(二酸化炭素)で、燃えてまた大気中に戻るのです。根から、吸収したチッソも元々大気中から取ったものなので、大気中に戻ります。 燃さないで堆肥にすると、発酵過程で炭酸ガスは大気中に戻り、窒素は植物の栄養となり循環します。


豆科の植物は窒素肥料はいらない?

 豆科の植物は根に根粒菌と共生しており、根粒菌が大気中のチッソを固定し、植物に供給してくれるので、痩せた土地でも比較的に良くできます。私が小さい頃、大豆を畦道の草の中に植えて、肥料は全く施さなくとも収穫していました。大木になるアカシアやフジも豆科です。
 近い将来遺伝子組み替えで根粒菌が付き、チッソ肥科は施さなくても良くできる、色々な作物が出来ると思います。


 トマトの1段果に必ず着果させる方法

 ホームセンター等で若くて小さな苗を買ってきて、すぐに多肥で肥沃な畑に定植すると、初期成育が旺盛で過繁茂になって花が咲いても着果しません。肥沃な環境では、栄養成長(体作り)が優先されて、生殖成長(子孫作り)は後回しになり落花して着果しない場合が多くあります。では、どうすればいいのでしょうか?体作りではなく子孫を残そうとする作用に比重を置かせればいいのです。
 苗を買ってきてすぐには定植せず、ひとまず一回り大きいポットに植え替えて、花が咲く頃までそのままにします。そして、花が咲く頃には多少栄養不足で葉が少し黄色くなるくらいの育て方をすれば、子孫を残そうとする作用が強くなり、必ず着果します。初めの一つが着果したのを確認してから定植すれば、まず失敗はありません。一段果が付くと次々と着果します。
 また、トマトは元肥主義ではなく、追肥主義が合っています。

注;トマトは脇芽を掻いて一本仕立てが基本です。農家の方たちはホルモン剤で強制的に着果させているのです。ミニトマトは良く着果するので早く定植しても問題ありません。

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