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「適期適肥」は原理原則
○必要な時期に必要な養分量を与える
人間の場合も、過剰に養分吸収し働かないと肥満体になり、色々な病気に罹患し易く、反対に働きに見合う養分吸収が無いと、やせ細り色々な病気に罹患しやすのは同じです。
キュウリの最盛期に好天だと、朝と夕方に収穫しないと規格外に成るほど成長が速い。曇天だと成長鈍化が顕著に表れます。大陽光の強さと時間て葉の働きに大差が有る訳で、好天だと養分消費が多い分、継続して養分供給しないと半月持たずにピークが過ぎる結果となります。
▽水稲の病害虫の激減
終戦後の食糧難時代の稲作は、増収を願い硫安等の窒素肥料を増やし、過繁茂と成るり、稲熱病、ニカメイチュウの大発生を招きました。病害虫を抹殺すべく、毒性が強い有機水銀系農薬を、部落の人たちが一斉に共同散布しても、結果は病害虫の撲滅は不可能な事は歴史が証明しています。
米過剰時代を迎え、近年は農薬散布を見掛ける事はまれなのに、稲熱病を見掛ける事はありません。しかし稲熱病を見たかったら窒素を多用すると間違いなく確実に発生する事は確実です。有機質主体の稲作では必要だった、土用干しさえ不要になりました。
水稲は生育は一定で、施肥で葉の数が増減する事も有りません。よって必要な時期に必要な養分量を与えるのが易しい植物です。穀類は易しいが、果菜類や果樹は施肥管理が難しい訳です。
○近年、遅効性の被覆肥料が開発され普及が図られていますが、「適期適肥」を基本に省力化を目指した肥料です。
稲や麦のように成長過程が等しい作物には特に有効でしょう。分けつに必要な分だけ効き、幼穂形成期前に肥効が切れ、幼穂形成期より再度効きはじめ、穂肥、実肥と登熟期まで肥効が続く肥料が開発されると、元肥一回施肥が主流になるでしょう。
○成長過程に見合う養分供給は原理原則です
成長過程ごとの養分の過不足を読み取り、理に適った対処する事が栽培だと思います。篤農家と言われる方々は、作物と話が出来なければと言われると聞きます。その意味は、必要な時期に必要な養分(主に効きが見えるチッソ)を取りすぎて居ないか、不足して居ないかを読みとり対処する事だと思います。
▼作物のサインを読み取る
作物は必ず、形や大きさ、生長点の太さ強さ、葉の色と大きさ、等々・・のサインを出しています。
母親は赤ちゃんの泣き声や仕草で、おしっこか、お腹がすいたのかの違いが分かる様に、物言わぬ作物を観察し対処すると、先が読める様になり、必ずや違う結果が付いてくる筈です
○元肥主義は危険性が大きい
元肥主体の施肥は降水量と気温に左右され易く、初期成育が旺盛に成る危険性と、反動で逆に後半に肥料切れを起こしやすく病気に罹患しやすくなります。
▼特に元肥主義が向かない作物。
1)体の成長(栄養成長)と実の成長(生殖成長)が、同時に継続する果菜類。
2)果樹等の栄養成長と生殖成長の切り替えが必要で、収穫を一度に行う作物
○生理落果を促進させる元肥主義
初期肥料が効きすぎて栄養成長が強いと、トマト、南瓜等の瓜類、ぶどう、桜桃、桃等々の果菜類や果樹類の生理落果(花)を促進していると事に気づいていますか?
緩効性肥料は基礎肥料として使用すべきで、時期々に効かせたい時には速効性肥料の追肥が必要です。 施肥して何ヶ月後に効き始める被覆肥料が有れば別です。
○環境に左右される種の繁栄と衰退
植物は、水分、養分、温度、が適した良い環境では、遅くなっても多くの子孫を、過酷な環境では早く子孫を残そうとします。道路に生え、踏まれた雑草は小さい体で子孫を残します。
筑波科学博覧会で、生育環境を整えた施設の中で育て、1本のトマトの大木?から開催期間中に1万三千個のトマトを収穫したとのことです。温室ではピーマンも同じく何年も実ります。
○誘因を原因と勘違いしない思考方法
例えば、雨が、干ばつが、風が、高温が、低温が、寒暖の差が、などといった自然条件を原因としてしまうとその対策は限られます。良く出来たときも悪い出来の時も原因を把握しなくては進歩は有りません。
これらの自然現象は「原因」ではなく「誘因」です。例えば、干ばつたから里芋が不作だった、仕方ないと自分を納得させていませんか?。休耕田だと干ばつは大豊作になります。
○強い遺伝子を持った子孫を残す事が生物の生存理由
全ての動物も植物も、命ある生物は環境の変化にに適応出来る強い遺伝子を持った子孫を残そうとします。動物は本能で近親や弱い遺伝子は排除し、強い遺伝子残そうと雄は死闘を繰り広げます。
植物の場合、品質を優先した改良種は、病害虫に対する抵抗力は低いと推察され、違う遺伝子を求め自分の花粉では受精しない他家受粉する種が多い事が推測できます。
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