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  さくらんぼ作りは趣味で始めました。 以前、私は特殊な肥料を全国に売ってまわる仕事をしており、大勢の農家の方々から教えていただいた様々な体験談・経験談を基に、植物生理について独自の植物観を培ってきました。 さくらんぼの場合、多少異なる点もあり、いろいろな実験をしました。試行錯誤した結果、どうすれば暖かい地方で実るのか、植物生理に基づいた処置を行うことで、鉢植え・地植えともに神奈川県の平野部で実らせることに成功しました。 私のさくらんぼ作りのことが毎日新聞や朝日新聞、タウン紙等で紹介され、サクランボを育て実らせたいとの方々からたくさんの問い合わせをうけました。そして、希望者には、私が育苗業者に出向いて選定した良苗と鉢や肥料とともに、植え方・樹形の仕立て方等を記したテキストを付けてお届けし、全国にさくらんぼ作りを広めるという私の夢がスタートしました。 植物が相手なので、必ず実るとは断言できませんが、さくらんぼ作りに挑戦される方々に私の体験と理論を参考にしていただき、全国でサクランボを実らせるとともに、栽培情報不足の解消の一助になれば幸いです。 花が咲き着果するも大豆大より大きくならず落果してしまう関東以南から九州まで、以前からホームセンター等でサクランボの苗は販売されており、大勢の方が植えておられます。しかし、花すら咲かなかったり、受精しても大豆ほどの大きさで落果してしまう場合がほとんどで、実際に収穫されている人はまれです。ですから、夢破れた方から「ホームセンターが実りもしないサクランボの苗を売っているのはサギではないか」という声を聞くこともあります。また、『落葉果樹のさくらんぼは、冬の休眠期に7.2度以下の低温要求が約1400時間必要である』との学説があるため、関東以南の平地では低温要求が満たされないので、やはり学説どおりだと思って諦めてしまう方も多いのではないかと思います。 暖地桜桃と本当のサクランボの違いしかも、さくらんぼに関する情報発信は非常に少ないのが現状です。そのため、さくらんぼに対する知識や情報が少なく、多くの混乱を招いています。例えば、「暖地桜桃(だんちおうとう)」という中国実桜(清国とも言う)の品種があるのですが、これは主に観賞用で、果実は小さくて柔らかく、商品として流通していません。この暖地桜桃と佐藤錦や高砂等のサクランボと混同している方が多いのです。関東以南で実ったと言われる方の多くがこれにあたります。 また、本当のサクランボは一般に自家受粉しないので、異品種を2本以上植えて交配しなければなり難いですが、ときどき1本だけ植えているという方がおられます(暖地桜桃は自家受粉するので、1本で実ります)。2品種以上植える必要があるという情報は知っていても、佐藤錦と暖地桜桃を植えてある場合も多いようです。暖地桜桃は3月に花が咲いて5月に小さい実をつけます。本当のサクランボとは開花時期が1ヶ月ほども違うので、受粉は不可能なのです。 こういった情報や知識が、サクランボ苗を販売する側にもない場合もあります。暖地桜桃の収穫期を佐藤錦等と同じ6月上旬との記載をネットで見受けますが、あり得ない事です。 ホームセンター等では、佐藤錦と高砂、ナポレオンといった品種が一般的で、3月に少しだけの根を土で硬めた苗が出回っているようです。ところが、あるホームセンターでは暖地桜桃の2年生ポット苗に佐藤錦のラベルを付けて販売していました。そのことを指摘すると、「佐藤錦として入荷した」と言うのです。 このように生食用サクランボに関する情報は非常に少なく、植え方もまちまちで、樹勢が旺盛で花芽も付かない例や、小さい鉢に植えてひょろひょろと背丈が伸び過ぎた場合等いろいろです。 
 あなたは暖地桃桜で満足ですか?甘くて美味しくて5倍も6倍も大きな、本物のサクランボ作りにあなたも挑戦してみませんか。楽しみと喜びも同時に得る事が出来るはずです。是非、そのお手伝いさせてください。 入会案内はこちらです。 | |||||||
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